堂場 瞬一(どうば しゅんいち)


メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナル・リーグに所属するニューヨーク・メッツは、低迷が続いていた。

テコ入れのため、ゼネラルマネージャー(GM)に、日本人の高岡脩二が大抜擢される。

39歳の彼はそれまで、メジャーの数チームで編成を担当しており、その手腕をかわれて、日本人で初めてGMに起用されたのだ。

「勝つ野球」のため、高岡は大胆なトレードを敢行。出塁率を重視する“スモール・ベースボール”で好発進したメッツを迎え撃つのは、高岡のかつての師で、アトランタ・ブレーブスの老練GM、70歳になるアーノルド・ウィーバーだった。

グラウンドの裏側で組織(チーム)を率いる対照的な二人のBOSS。

その熱い駆け引きの行方は? 

日本人初のGMによるメジャー制覇は実現するのか――。

野球小説であると同時に、様々なビジネスシーンで応用可能なリーダー論としても堪能できる傑作長編!

BookLiveより

BookLive評価★3.5


プロ野球<スターズ>の同期、真田誠と樋口孝明。

その野球人生は常に対照的だった。

ドラフト2位で即戦力と期待された樋口はついにレギュラーを奪えず、真田はドラフト5位から球界を代表するスター選手へとのし上がる。

そして今季、球界最年長・40歳の二人に引き際が訪れた。

二軍監督要請という形で引退勧告を受けた樋口に対し、真田はシーズン半ばで突然引退会見を行う。

ところが引退宣言以降の登板で真田は連勝、低迷していたチームも優勝争いにからむ快進撃を始めた。

シーズン終盤、正捕手の負傷で一軍に昇格した樋口が、17年ぶりに真田とバッテリーを組む日が到来して……。

予想外に展開する引退ドラマを濃密に描く感動作!

BookLiveより

BookLive評価★4